☆現場の声はとどいているか☆

☆現場の声はとどいているか☆

企業や公的機関の月ごとあるいは四半期ごとの報告書は、その一ページ目において、目標を達成できなかった分野や問題を列挙している。

当然のこととして定例の経営会議や取締役会では、目標以上の成果をあげた分野ではなく、問題の起こった分野に関心を向けることになる。
(ドラッカー先生)

ここを読んで思い出したことがあります。

2001年、タクシー会社にいたころモーモータクシーを企画・運行し、マスコミなどに注目されました。
パソコンの製造・販売をしていたDELLという会社の宣伝を請け負ったのです。

同時にタクシーご利用・感謝キャンペーンを実施しました。
お客様にカードを配布し、1回乗車でひとつスタンプを押し、5個スタンプがたまると懸賞に応募できるというキャンペーンです。

当時、札幌でスタンプカードをやる会社はなく目新しい企画でした。

売上も過去にないくらいに伸び、お客様の評判も良くモーモータクシーは大成功でした。

広告主との契約により6ヶ月ほどでモーモーは普通の白いタクシーに戻りました。

そのとき、せっかくのチャンスを逃すというミスをしました。
懸賞目当てで利用するお客さんが多いとドライバーから聞いていたのですが、わたしは特に気にもかけなかったのです。
売上が伸びたのはモーモータクシー目当てのお客様が増えたものだと思い込んでいました。

売上が伸びた分析をしなかったので、会議でも報告しませんでした。

すると他のタクシー会社がしばらくしてからスタンプカードをはじめたのです。

「やられた!」と思いましたが時すでに遅し。
あっという間にその会社さんは、ある特定の市場を席巻したのでした。

懸賞目当てで利用するお客さんが多い・・・これは「予期せぬ成功」です。

その成功を生かすことができませんでした。残念!(笑)

会議の議案書に未達の数字や問題ばかり記載していると「目標以上の成果をあげた分野ではなく、問題の起こった分野に関心を向けることになる」ことになります。

せっかくのチャンスを逃さないためには、現場の声が経営者に届くシステムをつくっておく、時には経営者自ら現場に出向き、お客さんの話しを聞き、観察し、営業マンの声に耳を傾ける行動が必要です。

 

おおもと経営オフィス

わたしは札幌で経営者様に「失敗しない経営をお伝えし、事業の永続的発展をお手伝い」しているコンサルです。 社長さんと社員さんがニコニコ笑って仕事ができる一助になりたい、それが私の思いです。 「気軽に相談できる相手がいない若手経営者にオススメです」と言われます。 講習会の講師、社員研修、ビジネスコーチング(経営相談)のお仕事をしています。